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【80点】5分の動画を映画化「CARGO(カーゴ)」評価と感想【Netflix】

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ぱっかん
執筆者:ヘタレブロガーのぱっかん(@pakkan316

ネットフリックス独占作品「CARGO(カーゴ)」を観ました。
Youtubeで配信されている同名のショートフィルム(7分程度)の映画化らしく、本作品鑑賞後にショートフィルムも観てみました。

いつも通り、未鑑賞者向けにネタバレ無し情報を書いた後にネタバレを書いていきます。

※個人的な感想ですが、絶対にショートフィルムよりも先に本作を見た方が良いです。

※当記事は
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などのワードで検索される方におすすめです。

作品情報

公開年2017年
原題CARGO
上映時間104分
製作国オーストラリア
監督Yolanda Ramke、ベン・ハウリング
脚本Yolanda Ramke
ジャンル ホラー、ゾンビ
主要キャスト アンディー役:マーティン・フリーマン(主人公)
ヴィック役:アンソニー・ヘイズ(サイコパス)
ケイ役:スージー・ポーター(アンディーの妻)
エッタ役:クリス・マッケイド(学校の先生)
ロレーヌ役:カレン・ピストリアス(ヴィックの妻)
クレバー万役:デイビット・ガルピリル(魔法使い)
配信サイト・媒体 Netflix独占
※記事公開時の情報です

あらすじ

恐ろしい感染症により荒廃したオーストラリアで、幼い愛娘を守るべく見渡す限りの荒野を懸命に歩き続ける男。だが、彼の体もまたウイルスにむしばまれていた…。

引用:ここにサイト名

主役が感染するところからが本編です。

【ネタバレ無し】感想

起伏のある非常に良くできたストーリーだと感じました。
そして主役のアンディー役を演じる「マーティン・フリーマン」の演技が良い。

とても物腰の柔らかい演技で、優しいパパであることがにじみ出ています。
(海外ドラマ「シャーロック」のワトソン役でもありますが、それと同様ちょっとしたユーモアのシーンが一々似合う)

ネトフリのレビューにて「短い間に内容を詰め込み過ぎ」とも言われてますが、確かにそんな感じはします。
でも、こないだ「飢えた侵略者」という何も起こらないクソザコゾンビ映画を観たせいで、こういう詰め込みすぎのゾンビ作品がとても沁み(しみ)ました。

本当に面白かったです。

ネトフリのホラー作品は、「クオリティーは高いけどつまらない」というものも多いですが、カーゴは脚本も良く間違いなく秀作です。
悪くは無いのでぜひ見てみてください。

冒頭でも少し言いましたが、原作のショートフィルムを鑑賞する前に観た方が絶対に良いです。

 

※次項からネタバレを含みます。

原作のショートフィルム

もし映画版鑑賞後であれば、こちらのショートフィルム版をご覧ください。
個人的にはこちらも絶対に観た方が良いです。

短い時間の中にテーマが詰まっています。
本作のテーマとは「娘を安全なところへ運ぶ」、ただそれだけです。

映画本編よりも泣けるかもしれません。

僕が思うにこのショートフィルムは、「アイディア一発で成功した作品」です。
「最後まであきらめない父親」というシナリオはそれだけで深く突き刺さりますが、その為に行った父親の行動が泣けます。

最後、赤ん坊の体にメッセージを残し、赤ん坊を傷つけない形で”カーゴ(運ぶ)”する為にあのような事をしました。

父親が利用したシンプルながら機転の利いたギミック、そしてあきらめなかった姿勢。
これらが我々の心を掴んだのです。

ショートフィルムと映画の共通箇所は主にこのクライマックスシーンのみで、先にショートフィルムを観てしまうと明らかにネタバレになってしまいます。

 

だからこそ映画版を先に観た方が良いのです。

【ネタバレ有り】感想

感想①:どこか「デッドライジング」を匂わせる

シナリオ面では、ゲームの「デッドライジング」から影響を受けている気がします。
それは敵である「ヴィック」のキャラ設定にあります。

ヴィックは善人のように登場しますが、次第に本性を現します。

最初ヴィックは何かしらの事故により身動きが取れなかったところ、たまたま通りかかったアンディーによって助けられました。
そのおかげでアンディーのことを気に入ったようです。

そしてアンディーと共に家に帰ると、そこにはヴィックが妻と呼ぶ女性「ロレーヌ」がいました。
とてもきれいな方で、ロレーヌは目線がほぼ常に下に向いており、初見では盲目のようにも見えました。

後で分かりますが、ヴィックはロレーヌをほぼ拉致に近い状態で無理やり同居していました。

そしてヴィックは元の生活に戻った時の為に、ゾンビから金品を奪っていました。
それも超非人道的な方法で。

檻の中に餌となる「生きた人間」を閉じ込め、その周りに奴らが嗅ぎつける為の血を巻き、ゾンビをおびき寄せていたのです。

そして奴らを一掃した後、そこから金品を奪う。
最初それを手伝わされていたアンディーでしたが、ついにはアンディーも檻の中に閉じ込められます。

初見では凄く良い人に見えたのに、クソ野郎でした。

 

話を戻しますが、ヴィックは「デッドライジング」というゲームに登場する「サイコパス」っぽい描かれ方だったように思います。

確かに、「ゾンビ映画に頭がおかしいキャラは付き物」かもしれませんが、デッドライジングの発売以降明らかにサイコパスの登場頻度が上がったように思います。

更に、デッドライジングは「主人公がサイコパスに止めをささない」というお約束があります。
アンディーはヴィックとの死闘後、ヴィックに止めを刺しませんでした。

ヴィックは最後、スージー(主人公の赤ん坊)を殺そうとして思い改めました。
悪役に対しても、こういうどこか感情移入させる作りだったのも良かったですね。

感想②:主人公が死ぬまでの二日間に詰め込まれたたくさんの出会いと別れ

アンディーは序盤で感染し、我が子のスージーをどこか安全なところまで届ける必要がありました。
その間の紆余曲折は相当なもので、本当にいろいろなドラマがありました。

個人的に良かったのが、「序盤で見かけた家族との再会」です。

最序盤、アンディー達はある家族とすれ違います。
その家族はとても楽しそうでした。

手を振って挨拶を交わそうとするアンディー。
しかしその家族の父親は、ベルトに着けたリボルバーをチラ見させ無言で「こっちに来るな」と語ります。

それ以降その家族は中盤まで出てこないのですが、アンディーは「あの家族にスージーを預けよう」と考え、改めて接近します。

まだあの家族が生きていればと祈りながら向かうと、父親が穴を掘っていました。
かなり嫌な予感が・・・。

やはり父親は噛まれていました。
当初の「こっちに来るな」と冷たくあしらっていた父親の面影はなく、とても優しい立ち振る舞いでした。

アンディーに対し、「家族はいつも一緒だと約束したんだ」と告げる父親。
子供たちは後ろで無邪気にはしゃいでいます。

アンディーの説得も聞かずリボルバーを見せつけ、「弾は6発ある。4発は俺たちで使うから残り2発。これでその子を守れ」とアドバイスしてくれます。

 

アンディーはリボルバーを受け取らずその場を後にします。

すると遠くから銃声が・・・。
まず3発聴こえ、そして後ろの方で父親が走り寄ってきました。

最初、「まさかアンディーを撃つのか?!」と思いましたが、アンディーに近づいただけで父親はちゃんと自殺しました。

どうやら、アンディーに銃を渡したかったようです。
父親も本当は家族と一緒に”墓地”の中で死にたかっただろうに、とても良い人です。

本作は、その他何度か出会いと別れがあります。
やたらめったらあるわけではありませんが、104分のゾンビ映画にしては多い方だと思います。

感想③:「肉を食いかける」というミスリードが良かった

終盤、アンディーが発作を起こし、近くに落ちていた血肉に興味を示します。
その時のアンディーは、「食らいつきたいけどそれを理性で堪えている」ように見えました。

そして次の場面では、その血肉をポケットに入れていました。
ショートフィルムを見たことがあればアンディーの目的は分かります。
しかし僕は、ラッキーな事にそちらは未見だったので予想が付きませんでした。

あの段階でアンディーは既に閃いていたんですね。
しかし流れ的に「ゾンビ化しかけてるから肉が欲しかった」と思ったので、見事なミスリードでした。

感想④:ショートフィルム版同様、ラストが良い

アンディーは完全にゾンビ化してしまいましたが、その前に赤ん坊ともう一人の子供を背中に抱え、肉を括りつけた棒を身体に固定し、ただひたすらに前を歩いていました。

今まで我々鑑賞者が追ってきた「心優しいアンディー」がこのような姿になってしまうのはとてもやるせない気持ちになります。

しかしちゃんとスージーを理想的な場所へ届けることができたので、アンディーからするとハッピーエンドです。

 

受け入れるのに確かに時間はかかりますが、スージーの今後の生活を想像すると、ハッピーエンドと捉える他ありません。

ショートフィルム版との決定的な違い

ちなみにショートフィルム版ではインディアンの子供は登場せず、父親はゾンビ化した後、赤ん坊だけを背負ってただただ彷徨っていました。

そして発見者が父親を殺し、赤ん坊に気付き、その赤ん坊のお腹のメッセージを観て全てを悟る。
これがショートフィルム版の醍醐味でした。

「父親の思惑(おもわく)を発見者が悟って汲み取った」という描写があったからショートフィルム版はあんなに話題になったのです。

しかし映画版では「インディアンの子」の存在により、アンディーに起きた出来事は常に観察されていました
ここがショートフィルム版と映画版との決定的な違いです。

創作物の世界では「何が起きたか後で悟る」展開が涙を誘います。
これは本当に定番な手法で、ある意味ドンデン返しと同じカタルシスがあります。

映画版ではインディアンの子が全てを知っているので、あの部族たちに出来事を語ることが想像できます。
それは「父親が赤ん坊のお腹に残したメッセージ」よりも遥かに力強いため、むしろお腹のメッセージのインパクトは弱まります

正直僕が鑑賞した時も、お腹のメッセージに特に深い意味は無いように思えました。
しかしショートフィルム版を観ると、「こういう事か・・・」とめちゃくちゃ納得、そして感動しました。

確かに映画版は、「ショートフィルム版のラストをなんとかして超えよう」と色々詰め込んだ感はあります。
マウスピースもその一つでしょう。

正直、ショートフィルム版のクライマックスは超えられていないと思いますが、それでも物悲しく、未来あるラストはとても良いものでした。

評価・まとめ

80点

 

最近見たゾンビ映画の中ではダントツの面白さでした。

ちなみに最近見たゾンビ映画というと
ゾンビサファリパーク
デイライツ・エンド
飢えた侵略者
辺りですね。

カーゴは起用してる俳優も良かったし、日本語版の声優さんの仕事も素晴らしかったです。

それにNetflix独占作品の地味に嬉しいメリットとして、4K画質で作品を楽しめるというのもあります。(会員ランクによる)

ゾンビ作品は非常にマンネリしてきてはいますが、強力なコンセプトを持った面白い作品ですので、興味のある方はぜひ見てみてください。

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「臆病なのに幸福度で言えばたぶん福岡でTOP3に入る」と自負してます。また、病みやすいのを良いことにあんまり頑張らずに生きてます。
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