【60点】Netflix独占 終末ドライブ映画「すべての終わり」

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ネットフリックスオリジナル映画「すべての終わり」を観たので感想を書きます。
いつも通り、ネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。

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作品情報

公開年 2018年
原題 How It Ends(翻訳:それが終わる方法)
上映時間 113分
製作国 アメリカ、カナダ
監督 デヴィッド・M・ローゼンタール
脚本 Brooks McLaren
ジャンル SF、ロードムービー
主要キャスト テオ・ジェームズ(ウィル役)
フォレスト・ウィテカー(トム役)
カット・グラハム(サム(サマンサ)役)
配信サイト・媒体 Netflix独占
※記事公開時の情報です

あらすじ

原因不明の大異変が発生。米国全土が戦場と化す中、行方不明になった妊娠中の婚約者を捜すため、若き弁護士が危険を承知で、未来の義父とともに西海岸へ向かう。

引用:Netflix

「終末モノ」というわけでは無いですが、終末になりかけた世界が舞台です。

【ネタバレ無し】感想

あらすじやネットフリックスのスライダーイメージを見る限り、どことなく終末モノ映画の雰囲気がありました。
例えば「ザ・ウォーカー(2010)」や、「ザ・ロード(2009)」のような雰囲気です。
もしくは最近ネットフリックスで配信された海外ドラマ「ザ・レイン」等の世界観を想起させます。

※関連記事は記事の最後でまとめて紹介します

これらの作品は、「世界の終わり出し」を描かないことが多いです。
しかし本作「すべての終わり」は、その「終わりの始まり」をしっかりと描いています。

その為まだまだ「ヒャッハー度」は少なく、その辺で物足りなさはあるかもしれません。

主人公のウィル(テオ・ジェームズ)が、彼女であるサムの家へ向かうために数千キロをドライブするという映画です。
同乗者には、サムの父親であるトム(フォレスト・ウィテカー)がおり、トムは厳格な軍人で、そんなウィルとサムの人間模様が見所です。

映像のクオリティは非常に高く「金かかってんなぁ」とは思いますが、盛り上がるイベントが少なく、やっぱりちょっと物足りなさを感じました。

※次項からネタバレを含みます。
 
 
 
 

【ネタバレ有り】感想

これらの終末系映画は、「何故世界がこうなったのか?」は割と描かれないことが多いです。
本作「すべての終わり」も「何故こうなったのか?」は描かれませんでした。

しかし中盤に登場するラジオでは「第三次世界大戦」というワードが登場し、最後に登場した「ジェレマイア」も同じようなことを言っており、ほぼ間違いなく第三次世界大戦級の戦争が勃発したということで間違いないでしょう。

そんな本作ですが、映像は凄かったけどトータルでは地味な印象を受けました。
細かく感想を書いていきます。

良い点:ロードムービー特有の映像美

作中に登場したウォータースライダー
作中に登場したウォータースライダー

サムのいるシアトルへ行くため、ウィルとトムがキャデラックで長距離ドライブをします。

スタート地点がどこか忘れましたが、シアトルまで数千キロという遠さ。
(追記:スタート地点はシカゴでした。Googleマップで調べたら約3324kmの距離)

 

道中でリッキー(グレイス・ダヴ)というインディアン系の修理工を拾い、しばらく彼らは3人で旅を続けます。

しかしリッキーが殺人の罪悪感に苛まれ(さいなまれ)車を降りたり、トムが命を落としたりなどで、シリアスなシーンがずっとずっと続きます。

確かに劇中は惨事の最中ということもあり重苦しいですが、「非日常の中のドライブ」というのはやっぱり非常にワクワクします。

ウォータースライダーというランドマーク的建物も、こういうきつい世界だからこそ映えます。

”生きるのが厳しい世界”を続けて見せられると、こういったアミューズメント映像だけで一気に心が安らぎます。

良い点:やっぱりフォレスト・ウィテカーは良い

 

「スピーシーズ(1995)」といういやらしいトラウマ映画で彼を初めて見て「パニックルーム(2001)」で彼のことを好きになりました。

そしてこの2作内でのウィテカーは「心優しい人」という印象でした。
しかし本作では、「堅苦しい(元)軍人」を演じています。

主人子のウィルも高潔な人間なので、そこまで大きな緊張感は無かったのですが、それでも威厳のある素晴らしい演技でした。

そして僕は、ウィテカーの左目だけ瞼が重そうなのが好きです。

左目だけ瞼が重そうなウィテカー
左目だけ瞼が重そうなウィテカー

たぶんこれは眼瞼下垂(がんけいかすい)だからだと思いますが、なんか味があっていいですよね。
僕も同じ症状を患っていますが、ウィテカーのこれは、どことなく優しい印象を与えます。

そう思うのは僕だけでしょうか。

トムが命を落とした時に本当に悲しくなったのは、トムを演じたのがウィテカーだったからでしょう。

良い点:CGは迫力満点

シアトルの近くまできたウィル
シアトルの近くまできたウィル
作中でのシアトル
作中でのシアトル

これらの「本格的な終末映像」が登場するのは終盤のみです。
僕はこういうFalloutな終末シーンが大好きなので、このキャプチャを観るだけでウットリできます。

 

これらのシーンはどう見てもフルCGですが、中々クオリティが高く、本作の予算の高さが伺えます。(どうでもいい)

悪い点:人間模様に捻りが無かった

本作はつまらない訳ではないですが、「何故かつまらなく感じる」と思える最大の理由は、人間模様に捻りが無かったからだと思います。

本作は出会いと別れが結構多い方でした。

しかし、脇役との出会いにより発生するイベントが非常に弱く、出会い方、別れ方もなんかあっさりしていたと思います。

僕の持論ですが、ロードムービーで脇役とのイベントを心に残るものにするためには、やっぱり出会い方や別れ方をユニークにするのが定石だと思います。

僕は「28日後(2001)」というホラー映画が好きですが、28日後もロードムービー要素があります。
そして28日後は、主要人物との出会い方が全てユニークです。

 

たったそれだけの工夫で、鑑賞者をグッと引き込み、飽きずに最後まで鑑賞させられます

「すべての終わり」の話に戻りますが、確かにいろんな人間との出会いはあったものの、どれも一般的な出会い方で、凄く特徴的な人物がいたわけでもなく、終始平凡に、そしてあっさり終わった印象を受けました。

正直なところ、ウィルにも、そしてウィテカー演じるトムにもそこまでの魅力を感じませんでした。

これが本作の一番残念な点です。

悪い点:ラストが投げやり

ナショナルトレジャー(2004)という映画のコメンタリーで、ある製作者が「どの映画製作スタッフに聞いても、”映画で一番大切なのはクライマックスではなくラストシーン”と答えるだろう」と言っていました。

 

正にその通りで、エンドロール直前のラストカットで我々に与える印象は相当なものです。

さて、本作のラストカットはこれです。

活発化する火山活動から逃げるウィルとサム
活発化する火山活動から逃げるウィルとサム

映像のインパクトはすさまじいですが、ストーリー上はかなり微妙な終わり方でした。

例えるなら、
「世界は想像することで作られる!想像するんだ!」とか
「俺たちの戦いは、まだ続く!!!」
というような終わり方です。

かなり投げやりで、「製作陣が急にやる気なくなったのか?」と思えるようなラストでした。マジで。

これが本作の二番目に残念な点です。

悪い点:ジェレマイアの性格がイマイチ

ラスボス「ジェレマイア」
ラスボス「ジェレマイア」

サムをかくまってくれていた「ジェレマイア」。
吹き替え版では名前が聞き取れず、わざわざ字幕表示して彼の名前を知りました。

彼は個性的な顔の作りをしており、職業もどうやらIT系で、割と癖の強いキャラクターでした。
今回の惨劇の正体についても陰謀論を唱えており、”何かしでかす感”は満載で、正直期待していました。

 

結果的に彼は小物でした。

最後にウィルを殺そうとしますが、ウィルに返り討ちに合い瞬殺されます。

ちなみにジェレマイアがウィルを殺そうとした理由は、作中では明示的に説明されていません。
ただ、ウィルとサムがキスをしたりベタベタしているのをソワソワしながら見ていたので、単純に「サムが好きだった」と考えられます。

嫉妬でウィルを殺そうとするなんて、サムの最後の敵として相応しいはずがありません。

製作陣はジェレマイアをもっと魅力的なキャラに出来たはずです。
せめて対立する理由を「恋の嫉妬」などではなく、何か主人公と違う哲学を持っており、それがジワジワと膨らみ、最後に仕方なく主人公と対立するとかならだいぶ引きこまれてました。

もちろん、ジェレマイアが登場したのは終盤なので、時間的にそんな余裕は無かったと思いますが。

評価・まとめ

60点

 

ラストが投げやりでしたが、世界の終わりという非日常の描き方は素晴らしかったと思います。

人間模様の描き方と、各イベント、サイドストーリーの惹きつけが足りなかったのが惜しいです。
そこさえクリアしていれば、ネットフリックスを代表する神作になっていたかもしれません。

最近気付きましたが、ネトフリ独占作品は、視覚に関する部分には大量の予算を投じているようですが、脚本に関する部分は甘い気がします。
これは僕の完全な推測、決めつけですが。



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